どんなバンドでも簡単にライブのクオリティをひとつ上にあげる方法!
スポンサーリンク

こんにちはウナです。
今回はどんなバンドでも簡単にライブのクオリティを一つ上に上げる方法をお伝えします。

その方法とは事前にセッティングの資料曲の曲順や音源資料を実際にステージを作っていく音響さんや照明さんにお届けをしておくということです。

ちなみにメジャーのイベントで事前に資料を提出しないということはありえません

それではメリットはもちろんですが、これをしないことで起きる大きなデメリットのこともしっかりとお伝えしますね。

FullMooN無料ワンマン公演!!~ねね生誕祭~春の9周年無料ワンマンライブ~

そもそもどうして当日に資料を書いて提出するのか

多くのインディーズライブでは当日ライブハウスに行った時点で機材の資料を書いて提出したり曲のリストを書いて提出します。

セッティング図曲順表

私はこの当日に提出をするという流れはステージを作る上で『自分たちが身内と楽しむことを前提』にしているのであれば問題ないと思います。
しかし活動の最終的な目標、夢がホールコンサートやアリーナ、ドームといったステージで演奏したり、有名なバンドになって多くの人の前で演奏したいと思っているのであれば今日からその行動を見直してみましょう。

会場入りしてからセッティング図や曲順表を書く

なぜインディーズのライブハウスでは当日会場に入ってからセッティングの資料や演奏する曲順の情報を紙に書いて提出するのでしょうか。

これは昔の習慣や風習が良くない意味で残っているのではないかと私は考えています。

というのも、昔のライブハウスでは昼間にオーディションというものがあって、そのオーディションを合格したアーティストのみがプロの場として夜間のライブイベントに出場できたんです。

夜の部に出れるという事は基本的にはそのライブハウスのオーディションに合格したアーティスト。

つまり、音響さんも照明さんもそのアーティストの曲を何回も聞いている状態で夜のライブイベントに参加することができた状態です。

ですが今はそういうオーディションというものはほとんどがなく、簡単にライブに出演できる状態になっています。

つまり、 現在は音響さんも照明さんも初めて聞く曲の場合がほとんどです。

ここで考えてみてください。

初めて聞く曲に対して、5分前にもらった紙資料を見て『曲のイメージに完全にあった照明や演出』ができると思いますか?

バンドの音を調整しながら5分前にもらった紙を見て演奏者に返すモニターからの音を完璧に全部同時作業ですることができると思いますか?

私の感覚で感じているのは、出演するアーティスト側は『音響さんや照明さんはプロ』なんだから当日5分前に渡した紙に書いてある紙資料(要望書)に沿って理想通りに、そう、アーティストが一方的に想像している理想を忠実に再現してくれるものだと信じているのです。

そしてその要望を叶えられない証明さんや音響さんに対して、アーティスト側は『使えない奴だ!』と感じてしまうことが多いのではないかと思います。

逆に腕の良いオペレーターさんだった場合、『初めて聞く曲のはずなのに、こんなに私の理想に近いステージに仕上げてくれているなんてすごい音響さん、照明さんじゃない!』と感じませんか?



ここまで読んでもらったらもしかしたら気づいたかもしれませんね。

会場のスタッフもメンバーという事なんです

事前に練習をして MC は何をしゃべるのかまで考え、どんなステージングをするのかパフォーマンスまでしっかりやってきているのに、最後にゴールとなるお客さんの前で演奏する音や魅せるために必要な照明について完全にアーティスト側は放棄・妥協してるのです。

むしろ音響さんがうまく対応できなければ事前にどれだけ120点の完璧な音作りをしても、お客さんが聴いている音は60点になってしまうかもしれません。
いや、むしろそれは必然の結果と言えるでしょう。

各パートでソロの見せ場があり、その瞬間にスポットライトを当てて目立たせたいとか思っていたとしてもそんな細かいところまで当日5分前に渡される紙で完璧にできると思ってるほうが頭の中がお花畑な奴だなと思ってしまいます。

理想の音や照明を演出できないのは照明さんや音響さんのせいだけではないのです。

むしろ音響さんや照明さんは非常によくやっているのです。

知らない曲に対して行う事には限界があります

音響さんや照明さんだからイメージがつかないなと思ってる方がいると思いますので、これを演奏者という形で考えてみましょう。

私はドラムを演奏するのでドラムの譜面で考えてみますが

例えるなら『当日会って当日音を初めて聞いて、そして渡された譜面がこれ↑』です。

こういった状態から5曲演奏するわけですが、リハーサルの時間は10分しかありません。

もちろん曲を通して確認するということはできません。

そもそも

激しいビートって何なんだよ!とか、

キメってリズム決まってるの?とか

盛り上がって下さいはどういう風に盛り上がればいいんだろう?

いろいろ聞きたくなってしまいます。

それでもなんとなくできちゃう人はいますが、事前に曲を聴いたり、売られているバンドスコア並みにしっかりと書き込まれている譜面の方が望んでいる結果に近くなると思いませんか。

ですがお客さんの前で演奏をして、お金もいただくステージで、依頼する側は曲のイメージというものもしっかり持って作っているのに、当日一緒にステージをつくっていくメンバーがこういう状態で表現ができると思っていると捉えられる行動が、ライブ当日にライブハウスについてから書いて5分前に提出をするセッティング資料や曲順資料を提出するということなのです。

事前準備とは当日関わる人全てに対して行うべき

どうやったら自分たちのステージが最高の状態でお客さんに見せることができるのか

その答えのひとつが『事前にセッティングの資料や曲の資料をお渡しする』ということなのです。

私が開催するイベント会場、川崎にあるクラブチッタという通常、インディーズには貸し出しを行わない1300人規模の会場でイベントを行うことがあるのですが、少なくてもセッティングの資料は一週間前までに提出する必要があります。

それは、当日どんな機材を会場が用意しないといけないのか、事前に器材を準備する期間というのが必要だからです。

会場で用意することはできない機材がある場合は持ち込みをお願いされるということもありますし、イベントの内容次第では当日動いてくれるスタッフの人数も調整しなければいけません。

当日に色々情報をお渡ししてから動いてもらうということは、会場で動いてくれる音響さんや照明さん、他スタッフさんの負担も非常に大きくなります。

そんな慌ただしい中で最高のポテンシャルを発揮してくれというのは無理があるというものです。

逆に事前に機材の資料や曲についての資料をお渡ししていれば、アーティストにとってもメリットになることがたくさんあります。むしろメリットになることしかないでしょう。

事前に機材の資料を渡すメリット

過去の経験でイベント当日に『用意してくれないと演奏できないんだけど』と言われた事がいくつかあります。

しかしイベントの状況によってはそれを用意することが不可能になるということも珍しくありません。

メジャーアーティストが行なっているライブになればなるほど事前の準備というものはとても大切になります。

特に野外イベントであったりとかホールやアリーナといったような大きなイベントの場合は、どんな細かいものを用意するにしても経費がかかるので必要な機材しか用意しません
特にアコギの人はよくシールドを借りますが、野外イベントなどでシールドが現地に無くて他のアーティストに頭を下げて借りているのを何回も見ています。譜面台なんて気を利かせて用意なんてしません。

急に『譜面台をもう一つ増やして欲しいんだけど』と言われても、事前に伝えなかったら用意できません

これは用意ができない会場のスタッフのせいではなくて、伝えていないアーティスト側の問題になります。

『そんな機材容易してなんて言われてないから用意なんかしてないよ!当然だろ!

を言う事を何度も言われたこともありますし、私自身がイベントを企画する側でアーティストに言わなければいけなかった状況も結構あります。

この意識の違いはライブハウスしか出演してこなかった部分も大きいです。というのも、ライブハウス
には大抵のものが対応できるようになっているからです。

なのでそこにあるから用意してくれればいいじゃん!という潜在的意識がアーティストにはあります。

それでも用意するオペレーター側からすれば『前もって教えてくれよ!』『今からそれ準備しないといけないの!』と思っているのは想像に難しくないでしょう。

なので、事前に『私たちのステージではこういう機材を持ち込んでこういう風な対応をしてもらいたいのでこういったものを用意してもらいたいのですが対応できますでしょうか?』と、そういう意味合いを込めて事前に機材の資料をお渡しする必要があるのです。



演奏する曲の資料を前に渡すメリット

演奏する曲の資料を事前に渡すことについてはメリットしかありません。曲の資料で大事なのは『音源』資料。

これによって曲のことについて理解してもらうことができます。

『1曲目の出だしはドラムのビートから始まるからドラマさんにスポットを当てよう!』

『バンド全員が入るところから照明を一気に軽くするという要望があるからどのタイミングでバンド全員が音を出すのか確認しよう!』

『なるほど8小節ドラムだけが演奏したら9小節目からバンド全体が演奏するんだな!』

『3曲めの曲の落ちサビの所ではボーカルの声にリバーブ強めと書いてある!』

『この強いリバーブってどのぐらいのリバーブなんだろう?曲の音源を聞いたら自分が思ってた以上にリバーブが強くかかっている!いつも使うミキサーのリバーブのレベルはこの感じだとつまみをてっぺんくらいの所に合わせればだいぶ印象が近くなるだろう!』

『3曲目終わった後 MC が入って4曲めに入るタイミングで暗転してもらいたい。』

そういう風な要望が書いてあった時に『 MC も含めて録音した音源』を渡すというのもメジャーの現場では珍しくありません。

ただこの MC に関してはすべて当日喋ることを録音して渡すということではなく、合図、キッカケになる言葉の部分であったりとか、テンションの盛り上がる瞬間の空気感というものが分かるような資料があれば、とてもやりやすくなりますよね。

こういったことが曲の資料を渡すことによって自分たちが考えている理想により近くすることはができる今日からできるステップアップの方法です。

事前に資料はどうやって渡せばいいのか

正直なところ実際にオペレーションをしてくれる音響さんや照明さんが理解できるように書いてあれば決まった書式などはありません。

もし指定がある場合は、ライブハウスのホームページから資料をダウンロードするか、イベンターさんからメール等で入手することができるようになっているはずです。

それらを利用してももちろん構いませんが、おすすめの方法は自分たちでしっかりと細かく情報を記入した資料を用意して余裕をもって渡すということです。

ライブハウスでダウンロードできる資料というのは、基本的には当日紙に書いて下さいと渡されるセッティングリスト表や曲順表と全く同じものを場合が多いです。

そうなるとあまり細かく書き込むことができません。

当然ですよね、当日書いてもらう資料でめちゃめちゃ細く書くような項目があると書く方も大変ですし、細かい設定をいきなりされるオペレーターさんには負担にしかなりません

なので当日いきなり提出してもらってもお互いが納得できるようにそこそこ簡単にしか書けないようになっているのだと考えるのが妥当なところではないでしょうか。



ですので事前に用意して渡してあげることがとても重要なのです。

その場合手書きの写真でも問題ないとは言いませんが、要件を満たすのでオペレーターにとってはありがたい情報になります。

カッコイイ資料をつくって送りたいところですが、まずはスタジオでのライブ本番を想定した動画をスマホで録画してyoutubeの限定公開にアップして送るとか。そういうのだけでも全然変わりますので試してみてください。

ちなみにオペレーターに事前に送っても見ていないんじゃない?と思って送らないというのはこちらの勝手な思い込みです。見ない人もいるかも知れませんが、見る人もいます。

見る人が担当だったらそのライブは良いステージに近づきます。行動しなければ全てのライブが妥協の産物になるだけです。

送りつけるくらいの気概でちょうどいいのです。

何故なら、音響さんも照明さんも一緒にステージパフォーマンスを創ってお客様にお届けする「メンバー」なのですから!

長くなったので次の記事ではどんな資料を送ればいいのかのサンプルを紹介しますね!

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事